川島町の「袖引き小僧」や横瀬町の「山姥(やまんば)」など、埼玉県内で語り継がれている20の妖怪を紹介する
小冊子「幻想百物語埼玉−妖怪編」を県が作成した。21日から県広聴広報課で無料配布する。
冊子はフルカラー24ページ。登場している妖怪はこのほか、
人を引きずり込もうと狙う「廻淵(まわりぶち)の蜘蛛(くも)」(秩父市)
▽川越城の堀にすみつき城を守る「ヤナ」(川越市)
▽刃物で人を襲って血を狙う「チトリ」(日高市)−など。
いずれも地元の人の証言や市町村史の記述を元に詳述されており、妖怪研究家の
山口敏太郎さんが監修。出没場所の写真も紹介している。
このほか、「埼玉の古刹(こさつ)に眠る妖怪実在の証拠?」と銘打って、
瑞竜山法雲寺(秩父市)の寺宝である「天狗(てんぐ)の爪」と「龍の骨」も取り上げられている。
「普通のガイドブックは楽しいものを紹介するが、今回はあえてディープな世界を紹介した。
それが新しい埼玉の魅力になってくれたら」と担当者。妖怪編に続く第2弾として、
今年の秋ごろには神社や滝など「パワースポット編」の発行も予定しているという。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120320/stm12032021300005-n1.htm