ソニーは近く、映画部門ソニー・ピクチャーズエンタテインメントのマイケル・リントン会長兼最高経営責任者(CEO)=52=を米国のすべての娯楽事業を統括するエンターテインメント部門のCEOに起用する計画を立てていることが分かった。
関係者2人が明らかにした。米国の映画、テレビ番組、音楽事業を一元的に統括する役割を担う。
情報は非公開だとして関係者の一人が匿名を条件に語ったところによると、ソニーの東京本社が1週間以内にこの人事を発表する見通し。リントン氏の担当には家庭用ゲーム機「プレイステーション」の米国事業は含まれないという。
同関係者2人によれば、詳細はまだ固まってない。
4月にソニー本体の社長兼CEOに就任する平井一夫副社長は米娯楽事業の統括体制固めを進めており、米娯楽事業をリントン氏に任せることで、自身は不振の家電事業に専念できるようになると関係者は指摘した。
リントン氏は引き続きロサンゼルスで勤務、ソニー・ピクチャーズの共同会長職にとどまる。直属の上司は平井次期CEOとなる。
同関係者によれば、ソニーミュージックのダグ・モリスCEOと、マイケル・ジャクソン遺産管理財団との合弁会社ソニー/ATVミュージック・パブリッシングのマーティン・バンディアCEOはリントン氏の直属となる。
リントン氏の昇格人事については20日付のニューヨーク・ポスト紙が報じていた。
関係者の一人によると、ソニーはまた、執行役エグゼクティブ・バイスプレジデント兼ゼネラルカウンシルのニコール・セリグマン氏をソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ(SONAM)の社長に起用し、法務やコミュニケーション分野の管理を強化する計画。
SONAMの執行役エグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のロブ・ロゼンタール氏はソニー/ATVミュージック・パブリッシングで、英EMI出版部門買収に関してなんらかの役職に就くとみられている。
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