朝日新聞が火をつけた「契約金超過問題」が飛び火し、昨年11月から球界を騒がせてきた“清武対巨人”の争いが新たな展開を迎えた。
朝日新聞に巨人の選手契約に関する資料を流したのは誰かについて、巨人と親会社の読売新聞社は問題視。
15日に桃井恒和球団社長(65)は「アクセスできるのは経理部長以外に球団社長と球団代表」
「なにか違反行為が行われたのではないか。警察に相談している」と発言していた。
午後10時15分、共同通信が清武氏に取材した記事を配信。清武氏は「編成本部と総務本部は、はっきり分かれている。
僕は編成本部を仕切っていたわけだから(過去の契約についての)資料は回ってこない。
金庫の場所も知らないし、アクセスしたこともない」と関与を否定した。
これに対し、午後11時50分過ぎ、巨人はファクスで反論文を発表。
清武氏の発言を「ウソ」と断じた。反論文では(1)球団代表は毎年の契約更改時に過去の契約を確認しているので
「(過去の契約についての)資料は回ってこない」というのは真っ赤なウソ(2)球団代表は編成本部だけでなく総務本部も統括しており、
総務本部と関係ないかのような主張は事実に反する−としている。
朝日新聞は逆指名制度で巨人入りした6選手の契約金が、最高標準額(1億5000万円)を大幅に上回り計36億円だったと報じた。
清武氏は「自分が契約した範囲の中では、一度も外れたことはない」と明言。「ルール違反はない」とした巨人側の対応を「少しおかしい」と批判した。
清武氏と巨人は互いに損害賠償などを求め、東京地裁で係争している。そこへ再び勃発した新たなバトル。いったい、いつ終わるのか。
http://www.sanspo.com/baseball/news/20120319/gia12031905070003-n2.html