銃乱射の米兵、「明るく感じの良い人」「子煩悩な父親」 2012.03.18
(CNN) アフガニスタン南部カンダハル州で銃を乱射し、住民16人を殺害したとされる米兵について、
知人らは「明るく感じの良い人だった」などと話している。
米兵の身元は、ロバート・ベイルズ陸軍2等軍曹と判明した。今年1月から第2歩兵師団第3戦闘旅団に
配属されアフガンに駐留していた。事件後は米カンザス州へ送還され、独房に拘置されている。
担当弁護士は17日、「周囲からは冷静で経験豊かな兵士と評価されていた。家族はこの悲劇に衝撃を受けているが、
良き夫と父であり、献身的な兵士でもあった同軍曹を支えていく意向だ」と述べた。
ベイルズ軍曹は米中西部オハイオ州にある人口1万9000人余りの町ノーウッドで小学校から高校までの時期を過ごした。
当時を知る友人らによると、高校時代はフットボールの選手で「物静かな好青年だった」という。
シンシナティの大学でもフットボールチームに所属し、2001年9月の米同時多発テロ直後に陸軍入隊。
軍の記録によると、善行記章などを多数授与されている。03年から10年にかけ、3回にわたってイラクへ派遣された。
3回目の駐留期間中に乗っていた車が路肩爆弾で横転し、頭部を負傷していた。
アフガンへ派遣される前は、米ワシントン州の自宅で妻、2人の子どもと暮らしていた。
親しくしていたという近所の住民によると、同軍曹はパーティーの盛り上げ役で、子煩悩な父親だったという。
ただ、弁護士が家族の話として語ったところによれば、再び戦地へ送り込まれることはないと聞かされていたため、
アフガン派遣は不本意だったとみられる。
事件のあった村の住民や死者の遺族は、同軍曹をアフガンで裁くべきだと主張している。
カルザイ大統領は16日、住民らとの会合で、米国との関係は「もう限界にきている」と語った。
http://www.cnn.co.jp/world/30005954.html