中国南部で見つかった石器時代の骨は、未知の人類のものかもしれない。
議論を呼んでいる最新研究によると、この人類は突出したアゴと眉弓を持ち、シカの肉を食べ、洞穴に暮らしていたという。
この「謎の人類化石」は、1万1500年前というごく最近に現生人類と共存していた、まったく新しい種の可能性もあると、
中国とオーストラリアの研究チームは主張している。
あるいはこの化石は、アフリカを出て東アジアへ移り住んだ、現生人類のごく初期のグループかもしれないという。
またあるいは、彼らの主張に懐疑的な一部研究者に言わせると、化石はわれわれがすでに知っている事実、
つまり、人間の姿かたちや大きさは多様であるということを示しているにすぎないのかもしれない。
◆原始人類の生き残り?
「われわれが発見した先史人類の新たな個体群は、まるで数十万年前の人類の祖先のように、
原始的特徴をいくつも備えた頭蓋骨が通常とは異なっている」とオーストラリア、ニューサウスウェールズ大学の進化生物学者ダレン・クルノー(Darren Curnoe)氏は電子メールで述べている。
「要するに、ヒトの進化系統に属する中でも、解剖学的に特異な存在ということだ」。
今回の研究は主に、中国雲南省の馬鹿洞(Maludong)で見つかった少なくとも3人分の骨の分析結果に基づいている。
この化石は1989年に発掘されたが、これまで分析されていなかったものだ。
研究チームはそれに加え、1979年に近くの広西チワン族自治区で見つかった頭蓋骨の一部も分析した。
この人骨標本は石に包まれていたが、研究チームはこれを取り出して復元した。
以下略
http://news.infoseek.co.jp/article/nationalgg_20120315004