ソフトバンクのWi-Fiスポット乱立のせいで日本のWi-Fiが干渉だらけになっていることが判明

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ソフトバンクのWi-Fiスポット乱立のせいで日本のWi-Fiが干渉だらけになっている

2000年代前半、企業へのWi-Fi導入が盛んだったころ、ネットワーク系の専門誌は
一時期どこも「これからは構内Wi-Fiで低コストLANを」という論調一色だったんですが、
その1〜2年後から一斉に「企業を悩ます構内Wi-Fi」という話題があふれたんです。
その理由は言わずもがな、Wi-Fi(802.11系)の干渉問題。

Wi-Fiは基本的に自律的にタイミングをずらすことで電波が潰れることを防ぐ方式です。
ただし、電波がつぶれない代わりに、他のAPや端末が出した電波をよけるために、
それを避けるのに必要な時間以上を自発的に止めるということが必要になるため、
他のAPや端末が増えれば増えるほど加速的に効率が悪くなる方式です。

このため企業では、AP同士の配置を綿密に設計し、さらに隠れ端末問題の排除のために
Wi-Fiの電波を遮断するパーティションを設けるなど四苦八苦していたんです。

さて、ここで最初の話に戻ります。

ソフトバンクのAPが、要するに、3m〜5mというすごいせまい間隔で大量に設置されている、という話になるんです。
隠れ端末云々なんて言うまでもなく、これだけの密度となると、ビーコン信号だけで大変なものです。
しかもほとんどが木造に近い商店なので、遮蔽効果は低く、50m、100mほど電波が飛んでしまう可能性が高くなります。

さらに、どこかのAPの下に端末が一台入るだけで、その干渉影響範囲は最大で倍にまで増えます。
端末も同じチャネルで電波を出すからです。しかもその電波がビーコンや他のパケット送信に影響を与え、
それらがどこかで輻輳的な状態になると、しばらくの間、周辺は再送パケットや遅延ビーコンであふれかえることになります。

ただでさえ、私の家は近所の2.4G利用者が多くてかなりパフォーマンスが落ちているのに、
ここでソフトバンクのAPばらまきまで加わっては、さすがにお手上げです。

http://wnyan.jp/3078