(朝鮮日報日本語版) 【コラム】シャネルの値段をつり上げる中国
朝鮮日報日本語版 3月4日(日)5時51分配信
中国の富裕層が世界の観光業界、ブランド業界のお得意さまであることは今更ニュースでもない。しかし、その現場を実際に目撃すれば、「こんなにまで…」という言葉が自然に出てくる。
フランスは今、冬のセールが盛りだ。ずっと狙っていた服、靴、かばんにパリっ子たちが財布を開くシーズンだ。しかし、パリっ子たちは最近、「欲しい品物を買うためには、中国人が買い占める前にデパートに行かなくてはならない」と話す。
果たして本当なのかと思い、早朝に百貨店に足を運んだ。
午前9時20分、開店10分前に観光バス1台が百貨店前に止まった。中国の大型連休、春節(旧正月)を迎え、フランス旅行に訪れた約30人の中国人観光客だった。
彼らはまだ開いていない百貨店の入り口に集まり、シャッターが上がると1階の売り場に直行した。そこにはシャネル、ルイ・ヴィトン、グッチなどのブランドが集まっている。記者は商品ではなく、買い物客の姿と言葉を求めて、売り場を回った。
シャネルの売り場には、中国人の買い物客5人と中国語ができるマネジャー2人がいた。売り場の入り口に並んでいた5人の客も全員が中国人だった。
フランス人といえば、マネジャー2人と警備員2人だけだった。ルイ・ヴィトンの売り場では、中国人客20人が買い物に熱中していた。たまに韓国語も聞こえた。
そこで20分余り観察していたが、中国人と韓国人を除けば、日本人4人と英語を話す買い物客3人を見掛けただけだ。フランス人には1人も出会わなかった。
もちろんフランス人がいないのは、地元っ子があえてそんな早朝に買い物をする必要がないためだ。しかし、夜の百貨店の様子もさして変わらなかった。
中価格帯のブランドの売り場にはフランス人が多いが、セールもしていないブランド店では中国人が絶対多数を占めた。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120304-00000015-chosun-kr