万引多発校名を非公表へ 県監査委員「影響を考慮した」
静岡県監査委員が万引が多発した県立高校名を公表した問題で、監査委員は同様に万引が相次いだ別の高校について、
校名を公表しない方針を固めたことが分かった。
非公表とされるのは県中部の県立高校。2010年度に30人以上の生徒が万引や盗品販売に関わっていたことが監査
で判明、今月5日の監査結果公表に当たり、校名の発表方法を検討していた。
監査委員の1人は「基本は原則公表だが、公表による影響を斟酌(しんしゃく)し、場合によって不公表もありうる」
と説明。今回の事例については「件数は多いが、対応もそれなりにできている。前回の校名公表で他校でも再発防止の取
り組みが進んでいる」としている。
県監査委員は昨年12月、万引が多発した県西部の高校について「関係者に再発防止の取り組みを促す」として校名を
公表。これに対し県弁護士会が「人権侵害の可能性が高い」と救済措置を申し入れたほか、県教育委員会も公表を慎重に
するよう要請していた。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120303/CK2012030302000126.html いらい208