エルピーダ社長 債権者に陳謝

会社更生法の適用を裁判所に申請した大手半導体メーカー「エルピーダメモリ」の債権者向けの説明会が都内で開かれ、坂本幸雄社長が経営破綻した経緯を説明したうえで陳謝しました。
エルピーダメモリは、ＤＲＡＭと呼ばれる記憶用の半導体を製造する国内で唯一のメーカーですが、歴史的な円高などを受けて経営破綻し、２７日、東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請しました。
会社の負債の総額は４４８０億円と、製造業としては過去最大の規模となっており、都内で開かれた債権者向けの説明会には、取引先や金融機関などからおよそ８００人が出席しました。
説明会では、冒頭、坂本社長が「円高に加えて世界的にＤＲＡＭの価格が下落したことやタイの洪水の影響もあって業績が急速に悪化した」と、経営破綻した経緯を説明したうえで陳謝しました。
説明会では債権者が今後の再建手続きについて質問したのに対し、会社側は一般的なケースとしながらも、会社更生法の申請からおよそ５か月後のことし７月下旬ごろをめどに、更生計画案を裁判所に提出することになると説明したということです。
説明会に出席した債権者の一人は、「日本に１つしかないＤＲＡＭメーカーなので頑張って復活してほしいが、円高は個別の企業ではどうしようもない」などと話していました。
エルピーダは、裁判所のもとで経営再建に向けた支援企業の選定を進める方針で、日本企業に支援を求めるのか、これまで提携を模索してきた外資系メーカーの傘下に入るのかが焦点になっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120229/k10013383451000.html

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