クリーンセンター 二枚橋跡地に事務所移転 調布市長表明 小金井市の計画困難に
調布、府中、小金井市にまたがり、三市のごみの共同処理をしていた二枚橋焼却場の跡地について、調布市の長友貴樹市長は二十四日、同市部分に市クリーンセンター(同市深大寺東町七)の事務所などを移転し、活用する考えを明らかにした。
実現すれば、小金井市が跡地に建設を目指していたごみ処理施設計画は困難となる。 (高橋知子)
ごみ焼却場を持たない小金井市は跡地全体を施設建設地と定め、調布、府中両市に協力を求めていたが、調布市はこれまでも独自に利用する方針を示していた。
同日、小金井市の稲葉孝彦市長が長友市長と会い、二枚橋跡地の活用について意向をたずねたのに対し、クリーンセンターの事務所や関連施設として使うと答えたという。
長友市長は「稲葉市長に私どもの意向を伝えた。調布市では跡地の使用法はこれしかないと思っていた」と述べた。
クリーンセンターでは古紙・古布、缶、粗大ごみの分別などが行われている。三鷹市と共同で建設中の新ごみ焼却場近くで、暫定的にプレハブの事務所を置いている。
調布市が二十四日に発表した新年度予算案には、同センター機能移転調査費として約三百五十万円が盛り込まれている。
稲葉市長は「二枚橋跡地の活用が、極めて厳しい状況になったと認識している」とした上で、
今後について「(共同処理を計画する)国分寺市と十分に協議しながら、可燃ごみの安定的な処理体制の確立に向け、あらゆる方策を慎重に検討していく」とコメントした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120225/CK2012022502000050.html