ウィーンの美術館が「最低」なクリムト作品を募集中、オーストリア
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2859610/8516538?ctm_campaign=txt_topics 【2月22日 AFP】
世紀末のオーストリア・ウィーン(Vienna)芸術を代表する画家グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の生誕150年を記念して、ウィーン博物館(Wien Museum)が
20日、クリムトの絵画をあしらった最も「キッチュ」(低俗、悪趣味などの意)な作品を選ぶキャンペーンをウェブサイトで立ち上げた。
募集はウィーン博物館のフェイスブック(Facebook)ページで受けつけている。
これまでに、クリムトを代表する絵画「接吻(The Kiss)」がプリントされたイヌ用のTシャツやスマートカー、靴、水着、入れ墨などが投稿された。
なかには、この絵を野菜で表現したトーストまである。
同美術館によれば、見事にベスト(つまりは最低な)作品に選ばれた物品は、5月16日から始まるクリムト展で展示される可能性もあるという。
また、5月15日までの受け付け期間中に美術館のフェイスブック上で大きな論議を呼んだり、熱い議論が交わされたり、高い評価を受けるなどした10作品を選び、
その投稿者をクリムト展のガイド付きツアーに招待することも明らかにした。
ウィーン美術館のクリムト展のほかにも、ことしのウィーンではクリムトの生誕150年を記念した、さまざまなイベントが予定されている。
クリムトの作品は、ウィーン市内のさまざまな建築物を飾る。
なかでもクリムトを最も有名にしたのは、後期の黄金色を多用した、いわゆる「黄金の時代」の絵画群だ。
その1つで1907年の作品「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I(Portrait of Adele Bloch-Bauer I)」は、2006年に米国の競売で、
当時としては史上最高値の1億3500万ドルで落札された。(c)AFP