過去を懐かしむ若者たち(2)〜大学生のあいだで「制服ディズニー」大流行の謎〜
いきなりですが、問題です。この写真に写っている子たちは、何歳だと思いますか?
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120105/1039195/01_spx250.jpg 「懐古厨(かいこちゅう)」という言葉があります。これは回顧中毒の略で、「過去の方が良かった」と嘆く人たちのこと。
2ちゃんねるから生まれた言葉です。この「懐古厨」が、若者のあいだでどうやら増えているらしいのです。
今回はその状況を若者研の現場研究員が報告します。担当したのは以下の3人。全員現役の大学生です。
(略)
西澤:昔を懐かしむ行為はネットの世界だけに留まらない。最近大学生のあいだではやっているのが、「制服ディズニー」だ。
高校時代の制服を着てディズニーランドに行くことで、サークルのイベントとして行ったり、高校時代の友達と行ったりする。
私もつい最近、みんなでどこかに遊びに行こうという話をしていたら、一人が「ディズニーは?」と言い始めた。
すると別の一人が「どうせなら制服ディズニーにしようよ!今しか着れないし!」と言い、制服ディズニーを決行することになった。
制服を身にまとい、渋谷に集合すると自然と懐かしい気分になった。
「意外とまだイケるよね?」などと言いながら、まずはプリクラを撮るのがお決まりである。
高校生のときにいつも持ち歩いていたプリクラがびっしり貼られた手帳“プリ帳”も持参した。
ディズニーランドに到着すると早速、キャラクターのかぶりモノを探し、鏡越しに写真を撮る。
店を出ると一人が「とりあえずチュロス食べるっしょ?」と言った。口調も自然と高校生に戻っていた。
久しぶりの制服と夢の国ということで、テンションは最高潮だった。不思議なことに私服で行くよりもアクティブに行動できる。
それは普段ヒールを履いている女の子にとっては歩きやすいこともあるかもしれないが、それだけではない。
制服を身にまとって見た目を若くすると、肉体的にも精神的にも昔の感覚を思い出すのだと実感した。
(
>>2以降に続く)
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