【追跡ネット犯罪(3)】警察に相談してみたら「あなたは被害者ではない」「住所が分かっていても動けない」
何者かに楽天市場のアカウントを乗っ取られた私(本誌記者)。調べてみると、乗っ取り野郎は私のアカウン
トで炊飯器とデジカメを購入していた。さらに、大阪某所へ発送するように住所と電話番号を改ざんしていた
ことまで判明した。
そのいきさつは、シリーズ『追跡ネット犯罪(1)』と『追跡ネット犯罪(2)』でご報告した通りであるが、次に私が
やったことは、警視庁ならびに警察署への連絡・相談である。
・なぜ、最初に警視庁に相談したのか
本来ならば最寄りの警察署へ連絡するのが先であろう。だが、私はそれが嫌だった。実は過去にもネットが
らみの詐欺被害にあったことがあり、地元の警察署へ相談したのだが、事務的に被害届を作るだけで、その
後ほとんど何も対応してくれなかったのだ。
デタラメかもしれないが住所まで分かっていた。しかし当時担当してくれた刑事さんは「たぶん犯人は捕まら
ないでしょう」とまで言う始末。今ほどネットが浸透していなかった時代だったとはいえ、また、警察の事情も
あるのだろうが、私は本当に悲しかった。結局その時は泣き寝入りだ。
・警視庁「あなたは被害者ではない」
それから数年たった今、私は警察署をすっとばして警視庁に連絡した。事情を説明し、ネット犯罪に詳しい部
署につないでもらった。しかし、結果的に言われたのは以下のようなことである。
1.あなたは被害者ではない。
2.今回のケースでの被害者に該当するは、クレジットカード会社と楽天市場。
3.クレジットカード会社は金銭的な被害にあったといえる。
4.楽天市場は不正アクセスをされた被害にあったといえる。
5.あなたは被害者ではないし、現時点では被害届も作れませんが、情報提供者として地元の警察署へ相談し
に行って下さい。その情報がないと、警察としても何も動けない。
6.あと、クレジットカード会社などには今回の件を連絡しておいたほうがいい。
http://rocketnews24.com/2012/02/14/182468/