アニメ著作権管理会社が脱税 東京国税局が告発 架空外注費で6000万円
タレントやアニメなどの著作権管理を行う「ビーエフケー」(東京都千代田区)、企画製作・販売会社「ディエスアール」(同)の2社と、両社の菅谷覚社長(65)が法人税計6千万円を脱税していたとして、
東京国税局から法人税法違反罪で東京地検に刑事告発されていたことが17日、関係者への取材で分かった。すでに修正申告を済ませたとみられる。
菅谷社長はアニメ「ペンギンズ・メモリー幸福物語」のプロデューサーを務めたことで知られる。2社はタレント事務所やアニメなどの著作権保有者と使用許諾契約を結ぶ一方、大手遊技機メーカー側に新機種の企画を提案。
民間信用調査会社などによると、パチンコ台の「大海物語スペシャルwithアグネス・ラム」、「遠山の金さん」シリーズなどで、著作権保有者とメーカーの仲介役を果たす「版権ビジネス」で利益を上げていたという。
関係者によると、ビー社は、菅谷社長の知人が経営する複数の印刷会社へ業務を発注したよう装って経費を水増し計上し、平成22年7月期までの1年間で約3千万円を隠し、法人税約1千万円を脱税。
ディ社も同様の手口で22年12月期までの3年間で約1億7千万円を隠し、約5千万円を脱税した疑いが持たれている。
菅谷社長は知人の会社に架空の請求書を作らせるなどの偽装工作をしており、隠した所得は会社の事業資金などに充てていた。
産経新聞は17日までに複数回、取材を申し込んだが菅谷社長は応じていない。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120217/crm12021711380005-n1.htm