東電社員 保険証を提示した病院で診察を拒否される
福島第一原発の事故以降、昨年末までに東京電力を中途退社した本社社員は20代の若手を中心に約330人。
例年の2倍以上にも及んでいることが明らかになった。
「退職したいちばんの理由は、この先どうなるのかという不安。原発事故後、毎日深夜まで残業し土日も
休みなしの状態でした。それでも被害者の方々に申し訳ないという思いだけで頑張ってみましたが、
家族のことを考えたとき、転職できるうちに辞めたほうがいいと思ったんです」
昨年、東京電力本店を退社した30代のAさんが静かに語ってくれた。現在は首都圏内の地元企業に再就職し
、妻と子どもの3人で暮らしている。
「事故直後は、テレビ局が社宅前で嫌がる社員を追いかけたり……。社員だけではなく、
家族にも辛い思いをさせたと思っています。社員のなかには、病院で東電の保健所を提示しただけで
診察を拒否された人もいた。私もできるだけ東電の社員だということは隠しましたし、会社に出入りするときは
いつも後ろめたい気持ちで。だから多くの若手社員が中途退職したのもわかります。先行きが見えませんからね」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120216-00000308-jisin-soci