東電労組が要求見送り
東京電力労働組合(組合員数約3万4千人)が東電福島第1原発事故を踏まえ、
今春闘で会社側への賃金引き上げの要求提出を見送ることが15日、分かった。「春闘の交渉をできる状態にない」と判断したという。
電力各社の労組でつくる電力総連の統一交渉から離脱することも同日、決まった。
電力総連によると加盟労組が統一交渉から離脱するのは異例。
一方、電力総連は同日に東京都内で開いた中央委員会で、定期昇給に相当する
賃金カーブ維持分の確保と「年間4カ月分を最低水準」とする一時金を求める春闘方針を決めた。
種岡成一会長は冒頭のあいさつで「原発事故で迷惑を掛けてしまった皆さまに対して
賠償支援を進め、震災に伴う教訓をもとに原子力の安全対策を確実に実施する」とした。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120215/biz12021518090019-n1.htm