過激派「シャバブ」がアルカイダへの合流宣言 ソマリア
アフリカ東部のソマリアを拠点とするイスラム過激派「シャバブ」が12日までに、国際テロ組織アルカイダへの合流を宣言した。
シャバブのサイトに載せたズバイア指導者名の音声メッセージで発表した。アルカイダのザワヒリ最高指導者に対し「シャバブの構成員は忠誠を誓う兵士として共に行進する」と表明し、
アルカイダの殉教者であるイスラム教導師が描く聖戦と殉教の道での導きを求めた。
シャバブの合流宣言を受け、ザワヒリ指導者のビデオ声明も同じサイトに掲載され、「十字軍をいらだたせるだろう。中東は米国の支配から脱しつつある」などと述べた。
シャバブとアルカイダの共闘関係はこれまでも指摘されてきた。今回の合流宣言は、シャバブがアルカイダの傘下組織に入ることを明確に打ち出したともみられる。
ソマリア南部に拠点を築くシャバブはここ数年、全土掌握を狙い国連が支える暫定政府軍やアフリカ連合の平和維持軍と武装衝突を繰り返している。
ただ、昨年には反攻を受け首都モガディシオから撤収を強いられるなど不利な戦況にある。南部では昨年10月、シャバブが外国人らの拉致を続けているとしてケニア軍が越境攻撃もしていた。
米国はシャバブをテロ組織に指定。また、シャバブが武装闘争に参加させるためソマリア系米国人の組織への勧誘を進めていることも明らかにしている。
http://www.cnn.co.jp/world/30005585.html 依頼629