――ところで、武井さんは昨年、GLAYのTAKUROさんの書き下ろしの曲で歌手デビューされましたが、
やはりオスカーさんは音楽でもやっていこうという形ですか?
鈴木 タレントは女優だけじゃなく、モデル、歌手......いろんなことができて一人前だからという方針ですね。
しかも、歌はヒットすると売り上げのケタがひとつ違う(笑)。芸能ビジネスをやっている以上、
そこでも成功したいと思うものです。ただし、モデルクラブとして築いたうちの強みを他社が
そう簡単に真似できないように、音楽ビジネスを得意とする芸能プロの真似は、そう簡単にはできません。
常に挑戦の連続ですね。最近はお笑い部門にも力を入れていますが、こちらも簡単ではありません(苦笑)。
――挑戦といえば、以前、美少女クラブ31(※編註・渋谷飛鳥、原幹恵、中村静香らが所属していた、
31人組アイドルグループ。2003年結成、06年活動休止)というグループがありました。あちらも正直、苦戦していた印象ですが......。
鈴木 今、アイドルグループ戦国時代といわれているところを見ると、少し時代が早かったということでしょう。
でも、モーニング娘。やAKB48と比べても、ビジュアルはナンバーワンだったと思う。
美少女ばかり揃えましたから。ただ、歌とパフォーマンスを通じて、ファンをどう拡大していくかというところに
戦略の足りなさがあった。美少女クラブ以上の大所帯となったAKB48とは、着想としては同じだけど、
方法論が違ったんだと思います。
――ごもっともな気がします。では最後にオスカー流のタレントプロモート方法論を教えてください。
鈴木 タレントの個性をいかに見抜いて、自分たちで育てて、売り出していくか。
時代に合った顔、合わない顔もあるし、その見極めが大切。武井、忽那、剛力はそれぞれ3人とも
魅力が違うので、それぞれ伸びていけると思っています。
うちのタレントは事務所に来た時、出されたお茶を自分で下げていきますよ。
タレントだからって特別扱いはしない。で、そういう礼儀正しい子ほど伸びるんですよ。
結局、人間性が大切だと思いますね。
(一部抜粋)
http://www.cyzo.com/2012/02/post_9851.html