【ロンドン=木村正人】組織ぐるみの盗聴が明るみに出て昨年7月、
廃刊になった英大衆日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(NoW)の不正を追及しているロンドン警視庁は11日、
270万の部数を誇る系列の英大衆朝刊紙サンの編集幹部ら5人と現職の警官や英国防省職員、軍関係者の計8人を情報提供をめぐる贈収賄容疑で逮捕した。
NoW紙もサン紙も「メディアの帝王」の異名を取るルパート・マードック氏の米ニューズ・コーポレーションの傘下にあり、
部数獲得のためセンセーショナリズムに重点を置いてきたマードック帝国で盗聴や賄賂で特ダネを入手してきた実態が改めて浮き彫りになってきた。
英メディアによると、編集長代理や主任記者らが警官や国防省職員らに現金を提供し、
情報を入手していた疑いが持たれている。先月28日にもサンの編集者ら4人と警官1人が贈収賄容疑で逮捕されている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120212/erp12021208320002-n1.htm