オーストラリア最大の航空会社・カンタス航空は8日、主翼のひび割れにより、エアバスA3801機の
使用を停止すると発表した。この日、欧州航空安全局は世界のエアバスA380の点検を指示した。
中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
カンタス航空のスポークスマンはメディアに対し、今回使用を停止したエアバスA380は、2012年1月、
インド上空で乱気流に遭遇し、数回にわたり大きく揺れ7人が負傷し、うち4人がシンガポールの
病院で手当てを受けた。
事件発生後、エアバス社はカンタス航空にこの機体に対する点検を要求、点検では主翼のリムに“
小さな亀裂”がみつかった。亀裂が見つかったことを受け、カンタス航空はこの機体の使用を停止し、
エアバス社と急ぎ「点検とメンテナンス体制」をとると発表した。
これに対し、エアバス社は、すでに引き渡され、使用されているエアバスA380で、小さなひび割れが
見つかった部品は主要部品ではなく、航空機の主要構造にも当たらないことから、航空機の安全運航
には影響がないとコメントしている。
エアバス社によれば、2011年末から合計67機のエアバスA380が投入されている。現在、A380が
稼働している航空会社は、カンタス航空、シンガポール航空、エミレーツ航空、エアフランス、ルフトハンザ
ドイツ航空、大韓航空、中国南方航空だ。(編集担当:米原裕子)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0210&f=business_0210_093.shtml