グーグル、家庭用娯楽システムを開発中=関係筋
インターネット検索大手の米グーグルは家庭用娯楽システムを開発している。同システムは家中にワイヤレスで音楽などを配信するもので、
同社自身のブランドで販売される予定だという。同社の計画に詳しい人物が明らかにした。
これは同社がグーグルブランドで消費者用電子製品の設計と販売を行う初の本格的な取り組みになるほか、戦略の大幅な変更を意味する。
同社はこれまでスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型端末向けの基本ソフト(OS)アンドロイドの開発に注力し、
アンドロイドを使ったハードウエアの製造や販売を他社が行えるようにしてきた。
同社のアンドロイド部門は、この製品システム開発の取り組みを長年主導してきた。関係筋によれば、同システムは音楽以外のデジタルメディアを
配信できる可能性もあり、年内に発表される見込みだ。
グーグルのこの動きと、現在手続きが進行中のモトローラ・モビリティ・ホールディングスの買収は、グーグルがソフトウエアとハードウエアの
両方をどれほど真剣にコントロールしたいと思っているかを示している。これはライバルのアップルが使っている手法だ。
どの小売業者がグーグルのアンドロイド娯楽システムを販売するかは不明だ。関係筋によると、同システムにより、ユーザーは音楽などのデジタルメディアをダウンロードし、
それをユーザー宅のグーグル製スピーカーやその他のネットに接続された機器に送れるようになる。同社は現在、アンドロイド・マーケットというデジタルストアを通じて音楽を販売している。
アンドロイド・マーケットはアップルのiTunes Store(アイチューンズ・ストア)のライバルだ。
関係筋によると、グーグルの新娯楽システムは、スマートフォンやタブレット型端末を使って操作することが可能になるだろうという。
グーグルの広報担当者はコメントを控えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120210-00000003-wsj-bus_all