伝媒大の素顔受験、目的は貧富の格差回避
多くのアナウンサーを司会者を輩出する放送教育分野の名門「中国伝媒大学」でこのほど、第一回入試が終了した。昨年までの
厚化粧した各受験生の「華々しい」ムードは一掃され、素顔の受験生達が受験会場に集まった。同校のアナウンサー芸術学部と映
像芸術学部では今年から、受験生に「素顔で受験すること」という条件が加えられたのだ。法制晩報が伝えた。
「素顔で受験に臨むこと」という条件に対し、多くの受験生からは、悲喜こもごもの反応が見られた。
ある受験生は、素顔になると、心理的にバランスが取りやすくなると話した。「化粧で華々しく飾り立てた」一部の受験生に対する負
い目を感じる必要はなくなる。しかしその一方、自分も素顔であることから、自信を失い、自分の良い面を十分発揮できないのではな
いかという不安も残るという。
多くの受験生は、面接会場で自分の最高の姿を見せるために、受験前に「苦しい時の神頼み」さながら、学校近くの美容院に駆け
込んで美白エステを受ける、あるいは小顔マッサージに勤しんだ。同校芸術学部の「素肌受験」実施のおかげで、大学周辺の美容
院は軒並み、売上増にホクホクだ。
▽貧富の格差回避が目的 素顔による面接試験はより公平
中国伝媒大学芸術系学部の学生募集要項には、アナウンサー芸術学部と映像芸術学部の受験生に対し、第2次試験を受験する
際に「化粧をしてはならない」という条件がカッコ内の但し書で明記されている。
同大学放送アナウンス学院の魯景超院長は、「アナウンサー学部入試の条件に素顔での受験を加えた主な目的は、試験におけ
る公平性を高めることにある」と話した。
魯院長はさらに、「自分を少しでも良く見せようと、有名ブランド化粧品に多くのお金を注ぎこむ受験生がいる一方、化粧をするため
の条件に恵まれない人もいる。これでは、化粧をしないでテレビカメラの前に立つ受験生にとって公平な試験とは言えない。だが、実
のところ、試験で重視するのは各人の能力で、決して見た目ではない」と続けた。(編集KM)
http://japanese.cri.cn/1061/2012/02/07/241s186804.htm http://japanese.cri.cn/mmsource/images/2012/02/07/b573a36b967242d2ad6896f272e59c56.jpg