首都直下“大地震”高層ビル&マンションからの“生還”マニュアル
2012.02.03
東京都内では3日、約1万人が参加した帰宅困難者対策訓練が行われた=新宿区の伊勢丹新宿本店【拡大】
4年以内にマグニチュード(M)7級の首都圏直下型地震が70%の確率で起きる−。
東京大学地震研究所の衝撃的な予測の波紋が収まらない。
首都圏では超高層ビルやタワー型マンションが林立し、多くのサラリーマンたちが働き、生活する。
ここをM7が襲えば、東日本大震災で味わったあの恐怖、揺れがゆっくり長く続く「長周期地震動」に襲われる。
そのときわれわれはどうすればいいのか。
「高層階で揺れに巻き込まれると、嵐の船室にいるような状態に陥ります。
重いOA機器や家具は転倒の危険があり、(窓ガラスが割れたり)古いビルは天井が落ちてくる場合もある。
下敷きにならないよう固定された頑丈な机の下に潜って危険を避けましょう」(同)。
脱出しようとしてエレベーターを利用すると震動による緊急停止で
長時間閉じ込められる恐れがあるため、絶対に乗ってはいけない。
「3・11」と今後、想定される巨大地震を踏まえ、約1万1000人が従事する都庁では、いまこんな対策を講じている。
「(庁内にいる職員、関係者に)移動や落下物で負傷しないために堅い物の下、例えば机の下に入り、
頭を防御してもらうように訴えている。庁舎は『長周期地震動』でも壊れない前提でつくられているので、
慌てず落ち着いて行動してもらうことも繰り返し説明している。
今後、応急救護場も設置する計画です」(総務部庁内管理担当)
都内の超高層建築物に対しては
「(家具、コピーなどを器具で固定し)堅い物の転倒を防ぐよう広報を通じて各市区町村に伝え、
啓蒙を進めている」(総合防災部)。
生き延びるためには、落ち着いて行動することが肝要だ。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120203/dms1202031815017-n1.htm