日本医師会テレビ健康講座(和歌山県)
「そのとき何が命を救うのか!〜和歌山の災害医療への取り組み〜」をテーマに
「日本医師会テレビ健康講座─ふれあい健康ネットワーク」の今年度最後の収録が一月十四日,和歌山県医師会並びにテレビ和歌山の協力の下,
テレビ局内のスタジオで行われた.
番組は,「そのとき何が命を救うのか! 〜和歌山の災害医療への取り組み〜」をテーマとして,昨年九月に同県に甚大な被害をもたらした台風十二号や,
昨年三月の東日本大震災の際,DMATやJMATとして被災地で医療支援を行った様子が紹介された.
VTRで出演した岩崎安博和歌山県立医科大学救急集中治療部・救急救命センター助教は,ドクターヘリによる実際の救助の映像を踏まえ,
医師と看護師を現場に送り込むことで,重篤な患者に病院到着前から救命医療を開始出来るドクターヘリの意義を強調し,台風十二号の被災地でも活躍したことを説明した.
また,地域の中核病院との連携や,地元医師会との連携についても説明が行われ,地域が一丸となって被災地医療を支えた姿がVTRで紹介された.
番組に出演した柏井洋臣和歌山県医師会長は,ドクターヘリの整備を行い,県内の各医師会の相互支援や近畿六府県の医療救援のシステム構築を進めるべく,
近畿医師会連合の中で災害協定を結ぶ等,災害医療に関する具体的取り組みについて紹介した.
同じく出演した石川広己常任理事は,日医がJMATを東日本大震災の被災地に派遣し,現在もなお継続的に活動を続けていることを報告し,
その教訓を生かして,災害医療の全国規模での連携の在り方を構築するとともに,ドクターヘリの有用性について,近県との連携で,
救命医療や災害医療に更に力を発揮出来るよう,「今後,今以上に関係部局に働き掛けを行っていく」と述べた.
なお,番組は一月二十九日(日),午後一時から三十分間,テレビ和歌山で放映された.
http://www.med.or.jp/nichinews/n240205f.html