【インド社会】デリー・メトロのAIIMS駅トイレ、病院患者らが寝泊まり
全インド医科学研究所(AIIMS)の付属病院の患者や親族が、デリー・メトロのAIIMS駅1番ゲート付近に設置されたトイレを仮の寝床として利用している。
AIIMSには夜間待合室が設置されているが、利用状況は思わしくない。1月29日付でPTI通信が報じている。
問題のトイレは2010年12月に設置されたものの、いまだ機能しておらず、日中は倉庫として用いられ、夜間はAIIMSの外来患者とその親族が寝泊まりしている。病院の敷地内に無料待合室が設置されているが利用はあまり進んでいない。
同トイレは他にもホームレスや、DMRC側が配備した警備員までもが寝所として使っている。
ある患者の親族は、「このトイレで寝泊まりしている。夜は警備員も熟睡しているので、私たちもここを使える。
AIIMSのシェルターは混雑して騒がしいため、利用しなかった。日中はこの病院のそばで暮らし、夜はこのトイレの中で寝ている」と明かす。
AIIMS外来患者局には毎日、インド中から8,000人以上の患者が訪れる。
医師から定期的に来診するよう求められる遠隔地の患者のうち、デリー市内に泊まる場所がなかったり、
金銭的余裕がなかったりする人々が同病院の周辺を寝所にしている …
仮の寝床として利用されているデリー・メトロのAIIMS駅1番ゲート付近のトイレ(1月29日、ニューデリー)(C)PTI通信
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