富士フイルムホールディングス(HD)の中嶋成博取締役専務執行役員は30日、都内で開いた決算会見で、
同日付でオリンパスに資本参加を提案したことを明らかにした。資本・業務提携によって、医療と映像事業を
中心に連携を図る。人材の相互活用も視野に入れる。ただ、出資額や提携などの詳細ついては、「まだ話せない」
と述べるにとどまった。
富士フイルムHDはオリンパスの財務アドバイザーのSMBC日興証券を通じ、提携に関する提案書を提出した。
オリンパスの内視鏡と、富士の医療画像処理技術、医療IT技術の融合などを目指すほか、デジタルカメラ事業の
連携も狙う。
両社の内視鏡の世界シェアはオリンパスが70%、富士が15%。このため独占禁止法に抵触する可能性が高い。
この点について中嶋取締役は「独禁法に抵触しない範囲で相乗効果が発揮できるやり方がある」とした。
日刊工業新聞
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