ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが議会選挙に向けて事実上の選挙活動を始めました。
遊説を行った町では、日本企業も進出を検討している、ある大規模プロジェクトが進行していました。
<略>
29日に訪れたのはタイとの国境近くにある町・ダウェイ。この郊外でミャンマー最大の投資開発プロジェクトが動き出しています。
砂浜と海岸沿いを深さ15メートルまで掘り下げ、大規模な港が建設されることになっています。
開発を主導するのはタイのゼネコン最大手。プロジェクトの全容は壮大です。ダウェイに東南アジア最大規模の港を建設。
同時に幹線道路を整備し、タイの首都・バンコクと直結させます。その両側にはこの道路と並行して走るさまざまなインフラのライン
の建設も計画されていて、実に220メートルの幅をもって延々と道が切り開かれていくことになります。
実現すれば輸送時間とコストの削減ができ、ダウェイは中東やインドからの資源の集積地として、またヨーロッパへの製品輸出の
拠点にも成りうるといいます。
<略>
日本政府は欧米の経済制裁に歩調を合わせる形で大規模開発への援助を凍結してきました。
また、過去の円借款が返済されていない問題もあり、その再開は容易ではありません。
大規模な投資でも自社でリスクを負わなければならないのが現状です。
民主化に向けた動きが加速しているミャンマー。今後、各国企業の駆け引きが過熱する可能性が高まっています。
ミャンマー最大の投資開発プロジェクト
TBS News i(29日17:15)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4939339.html