敦賀市予算への市民意見0件 市長選終わり関心低く?
(2012年1月28日午前7時21分)
新年度予算の編成に市民意見を反映しようと福井県の敦賀市が募ったパブリックコメントについて、本年度は1件も寄せられず募集が締め切られた。
初めて実施した昨年度は、延べ50件のコメントが寄せられており、市財政課では「昨年度は事業仕分けが注目されており、
市長選挙が控えていたことから関心が高かったのでは」と分析している。
パブリックコメントは、市の指定する事業に対して「予算縮減」「廃止」「現行通り」「民間移譲」を評価するもの。
昨年度は10事業に対して延べ50件のコメントが寄せられ、5事業で「廃止」の意見が寄せられた。
用紙は公民館や市施設に置かれたほか、市のホームページ(HP)からダウンロードでき、郵送やファクス、メールで受け付けた。本年度はより、意見を送りやすいようにとHPに専用フォームを設けて、直接記入できるようにした。
12月1日から22日まで募集したが寄せられた意見は「ゼロ」。昨年度は、政府の行政刷新会議が行う事業仕分けが注目を浴びていた。
また16年ぶりに激しい選挙戦が予想された敦賀市長選が春に控えていたことも、コメント数を押し上げた要因と見られる。
?肩すかし?を食らった同課では「選挙は終わったものの、ある程度関心は高いと思っていたのだが・・・」と首をひねっていた。
昨年度は50件のうち、5事業で17件の「廃止」の意見があり、同市では1事業で「予算縮減」を決めた。
来年度のパブリックコメントの実施は決まっていない。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/32751.html