第8部 「自然とともに」 かけがえない財産守る
夢はエネルギーの地産地消 小さな集落が水力発電 岐阜県郡上市
小水力発電でエネルギーづくりに取り組む、久保田政則さん(左)と平野彰秀さん=岐阜県郡上市
http://img.47news.jp/localnews/chiikisaisei/images/gifu-p.jpg 白山連峰の南、標高700メートルに位置する岐阜県郡上市(ぐじょうし)白鳥町の石徹白(いとしろ)地区は、
冬になると一晩で150センチもの雪が積もる豪雪地帯。わずか110世帯270人が暮らす地区の農業用水路には、
脱原子力発電の流れを受けて、注目を浴びている「小水力発電」の水車が、24時間止まることなく回り続けている。
▽最大出力2・2キロワット
「集落に張り巡らされる豊かな水。地域再生に使えないかという思いがきっかけ」。
雪が積もる2011年12月中旬、直径90センチ、長さ3メートルの「らせん型水車」の前で、
地元のNPO法人「やすらぎの里いとしろ」の久保田政則(くぼた・まさのり)理事長(64)は、小水力発電への取り組みを始めた4年前を振り返った。
2年半連続して回る水車の近くには、発電した電気でNPO法人事務所の冷蔵庫やテレビ、電子レンジが稼働する。
らせん型水車から少し下流には、11年春に導入した直径3メートルの上掛け水車が姿を現す。
「ザー、ザー、ザー」と音をたてて回る水車の最大出力は2・2キロワット。発電した電気が隣接する農産物加工所に送られ、機器類に使われている。
久保田さんは「地域でつくったエネルギーを地域で使う。
夢は石徹白全世帯の電気を小水力発電でまかなう『エネルギーの地産地消』」と、壮大なストーリーを描く。
1960年代に1200人だった人口が、半世紀で4分の1にまで減った石徹白では今、全国各地から年間500人の見学者が訪れる。
企業や行政ではなく、住民によって維持管理される小水力発電は全国でも珍しいからだ。
(記事一部抜粋。詳細はソース元サイトをご覧下さい)
http://www.47news.jp/localnews/chiikisaisei/30/articles/343032.html