【毎日新聞】アニプレ(ソニー)×シャフトの「化物語」「偽物語」物語シリーズ ヒットの3つの理由とは

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まんたんプレス:小説から誕生、アニメ「偽物語」 怪異世界と凝った演出が融合

マンガやテレビ、映画などポップカルチャーを紹介する「まんたんプレス」。
今回は、人気作家・西尾維新さんの小説が原作で、テレビアニメも放送中の
「偽物語」だ。09年に放送のアニメ「化物語」で火が付き、
小説は、オリコン週間販売ランキング1位を取り続けている。
ファンの心をとりこにする物語の魅力を探った。

「物語」シリーズは、西尾さんが06年から執筆している小説で、
正義感の強い高校生・阿良々木暦(あららぎこよみ)と、
怪奇にかかわった少女たちの姿を描いている。第1弾「化物語」は、
カニやヘビなどの怪異にとりつかれた5人の少女の話で、
DVDとブルーレイ・ディスク(BD)は累計60万枚以上を出荷する人気作だ。

 ◇一瞬のカットも妥協せずに表現

「化物語」の続編となる「偽物語」は、暦の妹で運動神経が抜群の火憐(かれん)と、
頭が切れる月火(つきひ)の中学生コンビを中心にした話で、「化物語」のヒロインも
髪形や性格を変えて登場する。前半では、中学生に流行しているうわさと怪奇の事件を描き、
後半では、暦が謎の陰陽師と知り合ったことから問題が表面化する
……という展開で怪異の物語が描かれる。

アニメは、独特な個性を放つ原作小説と、凝った演出方法の融合が特徴だ。
小説は、密度の濃い会話が次々と展開され、設定や会話には、漢字や言葉の
意味などが考え抜かれて選ばれており、当の西尾さんが「小説に特化した通好みの小説」
と言い切るほど。それだけにアニメの題材に選ばれたことに驚いたという。

毎日新聞 2012年1月27日 東京夕刊
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20120127dde012200023000c.html