2月11日から「いいづか雛のまつり」
九州最大級のひな祭りとされる飯塚市の「筑前いいづか雛(ひいな)のまつり」が2月11日から旧伊藤伝右衛門邸(同市幸袋)などで始まる。
12回目の今年は、同市綱分の市庄内保健福祉総合センター「ハーモニー」も新たに会場に加え、過去最多の19会場に拡大。
初めて合併前の旧1市4町すべてで開催される形となり、1万体を超えるひな人形が来場者を迎える。
26日、主催の同実行委員会が4月2日までの期間に行うイベントの概要を発表した。
旧伊藤邸では「京の花見」をテーマに、五重の塔や金閣寺、銀閣寺、花見を楽しむ町人や公家などを300体以上の座敷びなで表現。
20畳の大広間ではすでに飾り付けが終わり、かつての炭鉱王の邸宅を雅やかに彩った。
2月20日午前11時からは庭園で、平安時代の貴族の遊びを再現する「ことたまの曲水(きょくすい)の宴(えん)」も催す。
同市飯塚の芝居小屋、嘉穂劇場は「花の舞台」がテーマ。
正面玄関横に、生花などで飾り付けた高さ約2・4メートルのディスプレーを設置するほか、押し花作品約30点や江戸−昭和期のひな人形約100体を飾る。
麻生家の邸宅だった麻生大浦荘(同市立岩)も2月25日から3月4日まで一般公開し、竹取物語などをモチーフにした物語びなを展示。
今年開通400年を迎えた長崎街道筑前六宿の一つ、内野宿の長崎屋(同市内野)も地元のひな人形でまつりを活気づける。
このほかの会場は天道商店街(同市天道)、旧松喜醤油屋(同市勢田)など。
一方、今年は九州新幹線の全線開通1周年を記念し、博多駅や小倉駅にもひな人形を設置する。
瀬下麻美子実行委員長は「例年以上に力を入れ、市全体でまつりを盛り上げたい。
各会場のすてきなひな人形を、たくさんの人に見てほしい」と呼び掛けている。
会場の一部は有料。問い合わせは飯塚観光協会=0948(22)3511。
「京の花見」をテーマに座敷びなが飾り付けられた旧伊藤伝右衛門邸の大広間
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20120127/201201270007_000.jpg =2012/01/27付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/284127