東電 天然ガスの共同調達を検討
福島第一原子力発電所の事故のあと、火力発電用の燃料費の増加などによって経営が著しく悪化
している東京電力は、燃料費を軽減するため、天然ガスをほかの電力会社やガス会社と共同で調達
する方向で具体的な検討に入ったことが明らかになりました。
東京電力は、福島原発の事故のあとの原発の停止で今年度の火力発電の燃料費が8000億円余り
増加する見込みで、燃料費の負担が経営悪化の大きな要因となっています。
このため東京電力は、火力発電の主要な燃料となっている天然ガスの調達コストを下げるため、従来、
単独で購入してきた調達方法を改め、ほかの電力会社やガス会社と共同で調達する方向で具体的な
検討に入ったことが明らかになりました。この中では、東京電力やガス会社などが共同で出資して天然
ガスを調達する専門の組織を設立する案や、天然ガスを発電所に運ぶパイプラインなどの設備を複数の
企業が一体で運用するといった案が検討されています。これについて政府が出資する原子力損害賠償
支援機構は、天然ガスの調達コスト削減にどの程度、効果があるかなどを検討したうえで、東京電力と
ことし3月までの策定を目指す「総合特別事業計画」に盛り込むかどうかを判断することにしています。
NHK NEWS 1月27日 4時57分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120127/t10015569171000.html