病死した兄になりすまして生活するために、自分が死んだとするうその死亡届を区役所に提出したとして、
東京・足立区の無職の男が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、足立区鹿浜の無職、大泉司容疑者(58)です。警視庁の調べによりますと、大泉容疑者は、
4年前の平成20年、同居していた1歳年上の兄が病死した翌日に、兄ではなく自分が死亡したとするうその
死亡届を足立区役所に提出したとして、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いが持たれています。
死亡届けを出すには医師が書いた死亡診断書が必要ですが、大泉容疑者は医師に自分が死んだとするうその
説明をしていたとみられています。警視庁によりますと、大泉容疑者は7年前に運転免許が取り消しになって以来、
生前の兄の免許証を使用して2種免許を取得し、タクシーの運転手をしていたということです。
さらに、仕事を辞めたおととし以降、兄の名前で足立区から生活保護を受けていましたが、去年6月に福祉事務所で
「兄の名前で生活することに耐えられなくなった」と話したことから、警視庁が裏付け捜査を進めていました。警視庁は、
大泉容疑者が仕事を続けるために兄になりすましたとみて調べています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120125/t10015530661000.html