広島市内の雑貨店やホームセンターで、民家やマンションへの侵入を防ぐブザーや鍵などの
防犯グッズの販売が急増している。広島刑務所(中区)で11日に起きた脱走事件後、空き巣など
を警戒する意識が住民に高まっているとみられる。
大型雑貨店の東急ハンズ広島店(同)では防犯グッズの販売個数が11〜17日の1週間、前年
同期の1・6倍に増えた。携帯用の防犯ブザーや、窓からの侵入を音で知らせる警報器などの
売れ行きが急激に伸びた。
脱走事件で空き巣被害が発生した西区南観音地区から約1キロ西にある、ホームセンターの
ジュンテンドー庚午店(西区)。11日以降、窓枠に取り付ける補助錠の売り上げが例年の5、6倍
になった。通常は夏に網戸と一緒に売れる商品で、宮崎裕典副店長は「冬場に伸びるのは異例」
と話す。
ナフコ西風新都店(安佐南区)では今月、訪問者の顔をモニターで確認できる玄関用のドアホンや、
防犯ブザーの売り上げが1割増えた。脱走事件の容疑者が逮捕された後も、売れ行きは続いている。
窓からの侵入を知らせるアラームや南京錠を求める人も目立つ。
滝山兼多店長は「事件を機に防犯意識が高まった。新生活が始まる春に向け、引き続き関心を
集めそう」と話す。
【写真説明】窓枠に取り付ける補助錠の売り上げが伸びているホームセンター(広島市西区)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201201250036.html