【生物】 微小貝の種、次々見分け 未知の分野、開拓に夢中

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 ◇微小貝の種、次々見分け 未知の分野、開拓に夢中−−多々良有紀さん(28)

 行く手を阻むヨシ原をかき分けた先に一本の朽ちた竹が目に留まった。手に取って
裏返すと、殻の長さ約3センチの柿の種のような貝。「あ、何これ。絶対に珍しいに違いない」

 九州南部の鹿児島県北部のある河口域。船橋市の東邦大学の大学院生、多々良有紀
さん(28)=同市在住=が昨年10月、巻貝(まきがい)「オキヒラシイノミ」を発見した瞬間
だ。環境省のレッドリストで最も絶滅の危険が高い「絶滅危惧1類」に指定される種で、
山口県や九州北〜西部の一部に分布し、鹿児島では絶滅したとされていた。すぐに、
貝類分類学が専門で軟体動物多様性学会前会長の福田宏・岡山大准教授(46)に
携帯電話で写した写真を送信したところ、殻の形状と殻口の内側にある牙のような
突起物からオキヒラシイノミと確認された。定説を覆す、新しい生息地の発見。
内心喜んだが、貝をケースにしまい込むと、再び、密集したヨシ原に。3時間後、
両腕が傷だらけになりながら1個目の発見場所近くの土の上で2個目を手にしていた。

 「1個体ではたまたまという可能性があるが、2個体見つかったということは群れを
形成している可能性があるんです。意味が全然違うんです」

 人並み外れたこの執念こそ、未開拓とされる微小貝の種を特定する研究の原動力
となっている。
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120124ddlk12040151000c.html
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幼女の貝と種を次々に?