http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120123/t10015475221000.html 「オウム真理教」から名前を変えた「アレフ」など2つの教団に対し、公安審査委員会は
23日、「再び、無差別大量殺人行為に及ぶ危険性がある」として、今月末で切れる観察
処分の期間を3年間更新することを決め、教団側と公安調査庁に伝えました。
「オウム真理教」から名前を変えた教団「アレフ」と、教団から分裂した「ひかりの輪」
には、過去に無差別の大量殺人を起こした団体を対象とする「団体規制法」に基づいて、
定期的な活動実態の報告などを義務づける観察処分が適用されています。この観察処分に
ついて、公安調査庁は、今月末で期間が切れるため、去年11月、「観察処分が切れれば、
危険な要素を増大させるおそれが大きい」として、3年間更新するよう公安審査委員会に
請求しました。そして公安審査委員会は23日、「麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚の
影響を受けている教団の実態は変わっておらず、将来、再び無差別大量殺人行為に及ぶ危
険性がある」として、観察処分の期間を3年間更新することを決め、教団側と公安調査庁
に通知しました。教団に対する観察処分の期間の更新は、今回で4回目になります。公安
調査庁の尾崎長官は、記者会見で「引き続き、観察処分を適正かつ厳格に実施し、教団の
活動実態の把握に努めるとともに、可能なかぎり情報を提供し、被害者や地域住民をはじ
め国民の不安解消に努めていきたい」と述べました。
観察処分の更新が決定したことについて、教団から分裂した「ひかりの輪」の上祐史浩代
表は「『ひかりの輪』は、オウム・麻原から脱却し、実際は全く別の団体なのに、オウム
真理教の一部と認定されたことは遺憾だ。処分の取り消しを求めて訴訟を起こすことも含
め、今後の対応を検討する」としています。一方、オウム真理教から名前を変えた「アレ
フ」は、NHKの取材に対してコメントしていません。
公安審査委員会による当団体への観察処分更新決定について (上祐史浩)
http://www.joyus.jp/hikarinowa/news/news/0998_1.html