第180通常国会は24日召集される。野田佳彦首相が3月の提出を目指す消費増税関連法案の成否が最大の焦点。
自民、公明両党は消費増税を民主党マニフェスト(政権公約)に反するとして野田政権と全面対決の構えだ。小沢一郎元代表など増税反対派の動向も絡み、衆院解散・総選挙をにらんだ波乱含みの展開となる。
24日には首相の施政方針演説のほか、安住淳財務相の財政演説など政府4演説が行われる。政府演説に対する衆参両院の各党代表質問は26〜30日。
与党は2011年度第4次補正予算案を早期に処理し、2月上旬から12年度予算案の審議に入ることを目指す。
消費増税をめぐって、首相は与野党協議を呼び掛けているが、自民党などは「消費増税関連法案提出後に国会で議論する」と拒否。
首相は衆院解散もちらつかせながら、国会乗り切りを図る考えだ。一方、民主党内では増税への反対論がなお少なくなく、3月の法案提出が最初のヤマ場だ。
与党は消費増税の前提として、国会議員定数や国家公務員給与の削減を急ぐ。しかし、各党の主張はなお隔たり、参院で野党が多数を占めるねじれ状態の下で実現のめどは立っていない。
衆院の1票の格差是正は、衆院選挙区画定審議会の首相への勧告期限を2月25日に控え、綱渡りの国会運営を迫られそうだ。
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