日本では昔から冬の定番メニューとして鍋料理が好まれてきたが、時代とともにスタイルを変えつつも、引き続き幅広い年齢層で高い人気を集めていることが明らかになった。
ウェザーニューズが昨年12月から今年1月にかけて、日本全国の1万6428名の男女を対象に実施した調査によれば、全体の88%が「鍋料理が好きだ」と回答している。
ひと冬に鍋料理を食べる回数の平均は「11.31回」となっており、都道府県別に見る、特に西日本で好んで食す傾向が高い。
1回の鍋料理に用意する具材の平均額は「1046円」となっている。都道府県別に見ると、鍋料理にもっともお金をかけているのは「沖縄県」で、1回あたりの具材の平均額は「1375円」となった。
沖縄県は、ひと冬に鍋料理を食べる回数が全国でもっとも少なかったものの、1度の鍋の具材は豪華にして楽しんでいるようだ。鍋料理の具材は、女性よりも男性が用意したほうが高くなることも明らかになっている。
また、エバラ食品工業が昨年11月、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の男女1040名を対象に実施した調査では、9割近い回答者が「家族や友人と鍋料理などを囲んでコミュニケーションを図る機会を増やしていきたい」と考えていることが示された。
定番の鍋料理トップ5は「おでん」「寄せ鍋」「すき焼き」「水炊き」「キムチ鍋」の順になっている。5位にはキムチ鍋が入り、日本の食卓にも韓流ブームが訪れている様子がうかがえる。
地域別に見ると、札幌では「しゃぶしゃぶ」、大阪では「うどんすき」や「ちゃんこ鍋」、福岡では「もつ鍋」のポイントが他より高く、各地方特有の人気鍋料理も存在している。
皆で楽しくコミュニケーションをしながら一家団らんの雰囲気を盛り上げ、寒い冬には身体も温まる鍋料理。時には具材を豪華にしつつ、気の合う仲間と新しい鍋に挑戦してみるのもいいかもしれない。
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