橋下徹・大阪市長が代表を務める大阪維新の会は次期衆院選で、当初方針の近畿一円だけでなく全国の小選挙区から候補者を擁立する方向で調整に入った。比例代表も擁立し、大阪都構想や道州制に賛成するみんなの党や公明党、自民党の一部と合わせて過半数獲得を目指す。
橋下氏が、構想実現に向け、新勢力結集が必要と判断した。共闘しない方向の民主党はもちろん、自民党についても各候補者の都構想などへの賛否を見極め、反対候補に対立候補をぶつける方針。通常国会(24日召集)で各党の出方を見た上で最終決定する。
橋下氏は、3月に開講する「維新政治塾」で400人の塾生を集めると表明。維新幹部は「既成政党が都構想を潰しに来るなら過半数を取りにいく」と述べ、同塾で養成した候補者を立てる方向で検討している。
ただ、国会議員を持たない維新は政党要件を満たしていないため、公職選挙法の規定で、比例代表については各ブロック定数の10分の2以上の候補者擁立が必要。維新は23日から、選挙区やブロックの洗い出しを進め、必要な独自候補者数を検討していく。
衆院(定数480)での現有議席は公明が21、みんなが5。自民党内で支援する候補者が見当たらない場合、維新単独で200議席以上の獲得が必要となる。
維新幹事長の松井一郎・大阪府知事は取材に「道州制実現のために自民党を出てでも一緒にやろうと言ってくれる人を待っている」と述べた。【高山祐、堀文彦】
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