「日本の良さ吸収しないと」 中国人ラオックス社長に流れる「大阪のDNA」 

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 中国企業の傘下に入った家電量販店ラオックスが昨年12月31日、南京市に中国第1号店を出店した。東京・秋葉原発の同社。いまは中国人の羅怡文(ら・いぶん)氏(48)が社長を務める。
日本企業を中国人が率い、そして日本から中国に進出…。1年近く前に羅氏に取材をしたが、そのときの印象は必ずしも友好とはいえない日中両国を「実に冷静にみている」だった。大阪でも事業を展開する「日本発の中国人社長」が中国進出で探る日本の未来とは−。

 ■賞品は車、マンション…

 ひな壇に立った社員に、車やマンションなどの目録が次々と渡されていく−。社員は3〜5年目の若手。
車やマンションは営業成績をもとに与えられインセンティブ(販売奨励品)。そうやって社員のやる気を起させているというのだ。

 昨年1月末に行われた中国の家電販売最大手の蘇寧電器の営業表彰式の一コマだが、羅氏らは日本国内でテレビ会議でみた。そのやりようには驚いたという。

 羅氏によると、蘇寧電器は中国全土900カ所以上に店舗を構え、社員は十数万人。ラオックスは平成21年8月、その傘下に入った。
一時、2千億円以上の売り上げがあったラオックスだが、業績不振に陥り、蘇寧電器に買収された。

 羅氏はラオックス、蘇寧電器双方と仕事上の付き合いがあったことなどから、ラオックス社長に就任。ラオックスを中国人向けの観光免税店として再生を図ることになった。

 「(蘇寧電器から)刺激を受けることがとにかく多い。社員は私よりもっと受けているんじゃないですか」。取材時、羅氏はそう語っていた。

2番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:26:19.20 ID:KZD0/il1P
あなたの近所の秋葉原
3番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:26:34.46 ID:fmfhL2yj0
■アジアで勝負する

 買収される前のラオックスを、羅氏はどうみていたのだろうか。

 「日本の中におけるラオックスと、アジアの中で考えたラオックスでは、価値が全く違うように思えた」

 確かに、流通、小売り業が過剰な競争を続ける日本では、いったん不振に陥れば再生が難しい。ただ、羅氏は「国境という枠を外せれば飛躍できる可能性がある」と感じた。

 なぜだろうか。理由のひとつに、サービスという技術の高さを、羅氏は挙げた。丁寧に商品説明をしたり、接客する販売の仕方は中国にはないものだったという。
中国進出はいわば、そのサービスという技術の“輸出”でもあった。

 中国国内には今後5年で150店を展開する予定とされる。羅氏は1年近く前、今後の展開について「ジャパニーズ・ライフ・スタイルを中国にもっていく。
生活の動向、流行、ファッションの高さをより早く中国で紹介したい」と語っていた。その目は最初からアジア、とくに中国を向いていたのだ。
4番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:27:24.82 ID:fmfhL2yj0
■冷静な目線

 羅氏にインタビューしたのは昨年3月。未曾有の被害を出した東日本大震災が発生する9日前のことだ。彼の口からは、日本のことを褒めすぎているようにも聞こえるセリフが次々と出てきた。

 「中国はもっと日本のいいところを吸収しないといけない」

 「中国の生活レベルを上げるには日本の一般の人の生活に近くなること」

 「ライフスタイルは日本の方が明らかに高い」

 「日本は中小にこそブランド力があり、奥深い」

 決して良好とはいえない日中両国の関係にあって、民間人とはいえ、なかなか言えるセリフではない。
一方で、単に相手を褒めるだけでない、強(したたか)かで、冷静な視点も感じた。

 羅氏の経歴をみると、その姿勢の理由が分かる。

 上海生まれの羅氏は現地で大学を卒業した後、百貨店勤務を経て、平成元年から日本に留学。
当時、日本は10万人の留学生受け入れを掲げ、留学制度の緩和・拡充していた。羅氏は日本に関する情報をほとんど持ち合わせていなかったものの、とにかく飛び込んだ。

 「日本はアジアで断トツの先進国だったし、(周囲の中国人)みんなが将来を求めて海外に行ったから」。それが理由だった。

 来日後、日本語学校に行き、レストランでアルバイトをしたりして、東大大学院に通い、横浜国立大大学院修士課程を修了。
学生時代に日本で起業した。その後、中国人向けの新聞発行などの事業を展開した。

 羅氏は「留学への不安はあったが、選択肢はほかになかった。むしろチャンスを生かしたかった。それほどハングリーだった」と語った。
5番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:27:42.28 ID:fmfhL2yj0
■磨かれた商いの目

 ラオックス社長に就く14年前の平成7年、羅氏は大阪・日本橋に中国人向けの大型免税店をオープンさせている。

 大阪は商都として知られ、全国に先駆けてさまざまな商売方のやり方を生んでいる。例えば、売上高で小売業日本一になったダイエーは大阪発。阪急百貨店というターミナルデパートも新しいスタイルとして注目された。

 見栄を張らず、あくまで効率のいいものを志向したり、また、「損して得取れ」という商いの基本が息づく街だ。そんな土地柄で、商いを通じた冷静な目は鍛えられたに違いない。

 だから、羅氏にはラオックスは「宝の山」に思えたのだろう。

 「日本にいま閉塞感が漂うのは、それぞれの価値が適正に評価されていないからだ」

 企業そのものも含め、いい技術やいい商品、いいサービス、商品化するまでのノウハウなど、まだまだいいものが揃う。
サービスという技術に秀でているのに経営に苦しむ当時のラオックスは価値を適正に評価されていない代表例だと感じたに違いない。
6番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:27:53.75 ID:fmfhL2yj0
■中国人に託す日本の…

 中国国家統計局は17日、中国の2011年通年の実質国内総生産(GDP)を発表した。成長率は前年比9・2%で前年に比べ鈍化。欧州危機の影響を受け、輸出が鈍化し、住宅バブルの崩壊や民間企業倒産などもささやかれている。

 そんな経済情勢を鑑みると、羅氏の挑戦が決して平坦な道のりではないことは分かる。しかも、ラオックスの中国進出は、日本人に「複雑な感情」を抱かせるのに十分だ。

 サービスではあるけど、日本の技術が海外に流出するという懸念。または、多くの日本人は中国企業による日本企業買収について、「このまま日本が、中国に飲み込まれてしまうのではないか」という危惧もある。

 それでもなお、日本発の中国人社長が日本流のサービスという技術を中国に浸透させ、それを適正に評価させてほしいとも感じる。

 日本発の中国人社長の挑戦は、どんな結果を生み出すのだろうか。
7番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:28:50.93 ID:wGR7HH600
大阪の猛虎魂
8番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 15:30:56.84 ID:tYenUmurO
ラテックス?
9番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/01/22(日) 17:23:43.58 ID:cKHDeBg/0
日本ごと吸収してしまえば早いだろ
今テレビでラオックスの特集してたな