石垣市出身で角川書店元専務の桃原用昇さん(69)=東京都=が20日、
日本国債1億円を市に寄付した。
市は留学支援のための奨学基金を設立する。
桃原さんは「石垣から世界へ飛翔(ひしょう)する、傑出した若者が誕生してほしい」と願った。
国債は30年債で年利率は2%。年間利子200万円を基金の運用に充てる。
市は市議会3月定例会で基金条例を設立し、来年度から奨学金の運営を始める。
同日、市役所で贈呈式があり、桃原さんは
「島を離れ50年。私財を郷里の人材育成や教育振興に役立てたかった。
離島にとっては人が財産。子どもが安心して学べる環境づくりや、
親の負担軽減の一助となりたい」と強調した。
また、市立図書館には尖閣諸島関連の貴重書を含む書籍約60冊を贈った。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-01-21_28785/