新聞記事をネタに ロボットコンビが即興漫才
インターネット上の新聞記事を指定すると、その内容をコンビのロボットが即興で漫才にして披露するシステムを、
甲南大学知能情報学部(神戸市東灘区)のチームが開発した。メンバーは「人間と自由に会話できるロボットへの応用を目指したい」と夢を膨らませる。
漫才をするのは、大型の「アイちゃん」と、小型の「ゴン太」。ネット上の新聞記事を指定すると、アイちゃんが約1分で記事に基づいた漫才のネタを作る。
そのネタに基づき、ボケ役のゴン太が「地球でこんなニュースあったん知ってる?」とネタを振り、自らボケる。
ボケは、記事に登場する当事者や一般名詞を、わざと似通った人物などに言い間違えるのが基本だ。これに、相方のアイちゃんがつっこみ、かけあいに。
ツッコミは「なんでやねん」「同じこと言わすな」など、漫才が単調にならないように変化させている。
ロボットは「理系の面白さを知ってほしい」(中山弘隆教授)と開発し、甲南大を見学する高校生らの案内役として活用してきた。
今回、新たに、アイちゃんたちに即興漫才システムを追加した。
メンバーの田中聡さん(24)は
「即興漫才で老人福祉施設などを慰問できればいい。将来は、受付・案内業務や高齢者の話し相手などもできるロボットにしたい」と話している。(段 貴則)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/Images/04756466.jpg アイちゃん(前左)と、ゴン太の即興漫才システムを開発したプロジェクトメンバーたち=神戸市東灘区岡本8、甲南大
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/p1_0004756465.shtml