電線カルテル、矢崎など3社に課徴金128億円
自動車部品の配電などに使われる「ワイヤハーネス」という電線の販売を巡り、電線メーカーがカルテルを結んだとして、公正取引委員会は19日、
矢崎総業(東京)など3社の独占禁止法違反(不当な取引制限)を認定、総額128億9167万円の課徴金納付を命じるとともに、再発防止を求める排除措置命令を出した。
課徴金は矢崎総業が96億713万円で、1社に対する課徴金額として過去最高額。
その他の課徴金は、住友電気工業(大阪)が21億222万円、フジクラ(東京)が11億8232万円。
カルテルには古河電気工業(同)も加わっていたが、公取委に違反を事前に申告しており、命令を免れた。
公取委によると、各社は2000年7月から10年2月の間、トヨタやホンダなど大手自動車メーカー5社からの発注で、価格下落を防ぐため事前に話し合いを繰り返して受注会社を決定。
自動車メーカー側は、車のモデルチェンジなどの機会に各社から提出を受けた見積もりを比較して発注先を決めていたが、
電線メーカー側が受注調整をしていたため、同じ会社が受注するケースが常態化していたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120119-OYT1T00869.htm