エルピーダメモリ:マイクロンが提携先最有力
半導体メモリー「DRAM」を国内で唯一製造するエルピーダメモリが、
資本・業務提携先の最有力候補として、米大手マイクロン・テクノロジーと
交渉を進めていることが18日、わかった。
エルピーダは社債償還や融資返済の資金繰りが厳しく、
マイクロンとの提携を実現させて
主力取引銀行に提出する再建計画に盛り込みたい考えだ。
世界3位のエルピーダと4位のマイクロンが提携に合意すれば、
世界シェアは最大手の韓国サムスン電子に次ぐ20%超となる。
エルピーダの坂本幸雄社長は18日に渡米。早ければ月内の合意を目指し、
マイクロンと詰めの交渉を進めるとみられる。
ただ、マイクロンも半導体市況の低迷などで経営環境は厳しく、
エルピーダの再建計画の行方は流動的な面もある。
エルピーダは09年6月、産業活力再生特別措置法(産活法)の適用第1号となり、
日本政策投資銀行を通じて国から300億円の出資を受けたほか、
政投銀やメガバンクなどが計1100億円を協調融資した。
しかし、半導体不況や円高で業績は再び悪化し、銀行から引き続き支援を受けるため、
台湾大手の南亜科技やマイクロンとの提携を模索していた。【竹地広憲】
毎日新聞 2012年1月19日 2時30分
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120119k0000m020142000c.html