奈良時代に聖武天皇が造営した紫香楽宮 しがらきのみや
があった滋賀県甲賀市信楽町の宮町遺跡で、天皇が日常生活を送っていた
内裏の正殿とみられる大型建物跡が出土し、市教委が18日発表した。
西側で過去に同規模の建物跡が見つかっており、天皇と伯母の元正太上天皇が過ごす
2棟の正殿が並び立つ、特異な構造だったらしい。
市教委によると、建物跡は天皇が政務を執る大安殿(大極殿)跡の北側で出土。
柱穴から東西24・9メートル、南北14・8メートルと推定され、
10年前に18メートル西側で出土した建物跡と向きも同じだった。
正殿は公的な建物群の後方にある施設で、平城宮や平安宮には1棟しかないが、
聖武天皇が同時期に造営した恭仁宮(京都府木津川市)では2棟が確認されている。
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http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120118-OYT1T01032.htm