医療機器製造大手のテルモ(東京)が山口市佐山の産業団地「山口テクノパーク」に新工場を
立地することが17日、分かった。同社が西日本に製造拠点を構えるのは初めて。近く関係者による
立地協定の調印式が開かれる予定。
テルモは人工心肺システムや血管に管を挿入するカテーテル、電子体温計など先端の医療機器を
製造、販売している。また医薬品や栄養食品も手掛ける。国内では静岡、山梨県に工場があるが、
西日本には販売拠点があるだけだった。
2011年3月期の連結売上高は3282億円。グローバルな事業展開により、「10年以内に
売上高1兆円達成」を目標に掲げる。「マザー工場」として国内生産を堅持する方針で、山口工場も
成長戦略の一翼を担うことになりそうだ。
二井関成知事は4日の年頭会見で、「近年にはない大型の企業誘致が実現する見通しとなった」
と述べ、地域経済の活性化や雇用情勢の改善に強い期待感を示していた。
中國新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201201180048.html