太陽光+蓄電池で提携 京セラとニチコン、夏発売へ
京セラとニチコンは16日、両社の太陽電池と蓄電池を組み合わせた太陽光発電の新システム事業で提携する、と発表した。
今夏から京セラが国内で住宅や店舗向けに販売し、京都の電機2社のタッグで節電、創エネ需要の取り込みを図る。
新システムは、京セラがニチコンから蓄電機能付きパワーコンディショナーの供給を受け、自社の太陽電池やエネルギー管理システム(EMS)に組み込む。
太陽光発電の最大利用、売電量の最大化、最大使用電力のカットなど、利用者設定に応じた制御ができる。
ニチコンは、パワコンに昨秋提携した世界最大手の韓国・サムスンSDI製リチウムイオン電池を搭載して供給する。
容量は7・1キロワット時で、一般家庭の昼間の電力消費量約9時間分に当たるという。
車載充電器で培った充放電制御技術で1日1回の充放電で10年以上の長寿命を目指す。
提携は相互に持っていない太陽電池、蓄電池を補完しあう形で、互いの製品の信頼性を評価して合意した。
東日本大震災に伴う電力供給不安からニーズが高まっていることから事業時期を早めたという。
新システムは初年度計1万セットの販売を目指す。価格は検討中という。
太陽電池の既設者向けにも蓄電システムを販売する。
京セラの久芳徹夫社長は「蓄電システムを組み合わせることで初期費用の償却期間が早まる」とし、ニチコンの武田一平会長は「市場で確固たる地位を確立したい」と話した。
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