円高・ユーロ安で、高級輸入品「イメージダウンだから値下げしません」

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高級品「値下げはイメージダウン」 ユーロ安の恩恵、サービスで“還元”

1ユーロ=100円を割り込む歴史的な円高ユーロ安水準が続いているが、消費者の恩恵は限定的だ(AP)



 欧州の有名ブランドや高級ワインにも値下げの動きはない。背景には、高級品のイメージを維持する狙いもありそうだ。
これら商品を扱う大手百貨店などでは中国人観光客の購買が活発化しているが、
「価格を下げると世界的なイメージダウンになると本社が判断している」(大手百貨店販売担当)との見方がある。
欧州車も、イメージダウンを恐れ基本的には価格引き下げは行わない方針。BMW日本法人は
「プレミアムブランドというイメージが崩れ、中古車市場での値崩れが起きることを避けたい」と打ち明ける。

 値下げに踏み切れない中で、サービスを強化し消費者をつなぎ止めようとする動きもある。
フォルクスワーゲングループジャパンは1月から3月までローン金利を優遇するとともに、
有償だった3年間のメンテナンスサービスを無償で提供。購入後の維持費用への不安を払拭し、国産車からの乗り換えを狙う。

 一方で、アウディジャパンのように今年後半にも日本に投入する新車から「ユーロ安を反映した価格設定とする
方向でドイツ本社と調整を進める」との動きも出てきた。ユーロ安がさらに進めば、消費者還元が広がる可能性もありそうだ。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120113/bsd1201130504004-n1.htm