■4Kの価値は“Blu-ray”で花開く、デザイン面で有機ELに注目
本村氏(以下敬称略):東芝というポジショニングで、次の時代をリードするテレビを提案する会社としては、やはり「4K」は重要です。
来場者の皆様の注目も高いですね。我々も世に出してみて、こうやって展示してみて、本当にいろんなことがわかってきました。
まず、想像以上に多かったのがB2Bの引き合いです。たくさんの情報を出せるということが評価されています。
PCを繋ぎたい、というニーズが非常に多い。「写真」も同様ですね。
2Kの時とはまったく違うレベルで、反響があります。プリントアウトする前に、
あのディスプレイで編集とカラコレをしたい、という方もいらっしゃいます。
もちろん、本丸は映像です。4Kの映像も当然重要なんですが、
「4Kのソースがないと価値がない」というのは、実はかなり的外れな指摘だったんだな、と感じ始めているんですよ。
映画は、現在4Kのカメラで撮影されるものが中心になっています。上映も4K。
3D以上に、4Kで流れているものが増えています。
それがパッケージになる時に2Kの解像度に落ちて出てくるわけです。
これがですね、我々が使っている超解像を通して4Kのパネルに表示すると、
かなり「4K」に戻るんです。見比べてみるとわかるのですが、
2Kで撮影して2Kのままパッケージ化されたものと、4K以上で撮影して2Kでパッケージ化し、
再度(超解像で)4Kに戻したものとでは、全然画質が違います。
エンジニアの話では、超解像の際に折り返し時に発生するノイズが
かなり重要な情報として使われているため、4K化する際の再現度がかなり良くなるのでは、ということなのですが。
もちろん、日本の地デジが4Kできれいになる、とは、ちょっと言い難いです。
ですが、ブルーレイのパッケージにおいては、4Kの価値、4Kテレビはかなり威力を発揮するのだな、
ということが分かってきています。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20120113_504487.html