長岡京市民が「しわけ隊」旗揚げ まちづくり議論
京都府長岡京市で事業を営む会社役員や市民らが15日、事業仕分けの手法を用いて市のまちづくりを考える市民団体「市政まるごとしわけ隊!」を同市神足のバンビオで立ち上げる。
旗揚げイベントでは市議会を取り上げる予定で、幅広い市民の参加を呼びかけている。
しわけ隊は、同市長岡で不動産賃貸業などを営む林定信さん(59)=京都市左京区=が呼びかけ人で代表も務め、趣旨に賛同した市民や大学生ら十数人が参加を予定する。
呼びかけのきっかけは2年前、林さんが市の第3次基本計画を議論する「まちづくり市民会議」に参加し、「行政や議会任せのまちづくりになっているのではないか。
もっと市民が行動すべきだ」と考えたことという。
市議会に対しては「選挙は大騒ぎするのに、終わると静かになる。投票率も低い。
委員会は傍聴に許可がいり、資料も配られない」と疑問を感じており、市政や議会への市民参加を促す仕掛けとしてしわけ隊を企画した。
15日は午前10時半からで入場無料。市の事業仕分けを手がけた京都府立大の窪田好男准教授をコーディネーターに迎え、市議会が現在議論している議会基本条例案の中身を中心に議会改革のあり方を意見交換する。
市議にも会派を超えて参加を呼びかけている。
動画中継をホームページhttp://www.shiwaketai.netで行う予定。
林さんは「特定党派への肩入れや議会たたきが目的ではない。
市議会の政策提案力など実力向上に向けて応援したい」と話す。
2月以降は年間4回の会合を予定し、市の施策をテーマ別に取り上げて要不要や見直しの必要性を議論していく。
参加者には入会費として500円を払ってもらう考えだ。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20120113000031